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2008/05/28(Wed)
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この春、「野州麻」が
国の無形文化財に指定されました。
国産の麻はかつて野良着にも使われたが、
化学繊維や安価な輸入麻の普及などで、
収穫量はピークの1940年の6367トンがわずかに2トンに激減。
いまでは、皇室への贈り物や神事での使用、
日常から離れた存在となっている。
そんな中、鹿沼市の20代の夫婦が全国でも珍しい麻で作った紙つくりに挑み、
照明器具や壁紙などを商品化。伝統の生き残りを模索している。
「野州麻にすかした光はやわらかい」工房に隣接し、
鹿沼市下永野で
「野州麻紙工房」を営むのは、大森芳紀さんと妻の淳子さん。
芳紀さんは約8年前、勤めていた造形会社をやめ、父・由久さんが取り組む麻つくりを手伝い始めた。
間もなくして、日常生活に麻を取り入れようと、「麻紙」を思いついた。
しかし、麻の繊維は下駄の鼻緒の芯や魚網に使われるほどの郷土が持ち味で、
紙作りは難航した。繊維を刻もうとしたらミキサーの歯が壊れてしまったり、繊維が溶ける前に鍋が溶けてしまったり。
全国各地の和紙の生産地を回って教えを願ったものの、「麻は紙にむかない」と相手にされなかった。
あきらめかけたころ、熊本県水俣市でタケを使った紙を作る職人と出会い、麻紙づくりの道が開けた。00年に工房を立ち上げる傍らで、
淳子さんも一緒に同市に出向いて染色や織物の方法を学んだ。
野州麻を調査している
栃木県立博物館によると、
現在、栃木県内の生産農家は、
鹿沼市や
栃木市、
旧葛生町などで25軒ほど。
それでも全国の麻の栽培面積の9割を占める。
生産者の高齢化も進む一方。
淳子さんは「このままでは国産の麻は途絶えてしまう。何かの形で残していかないと・・・」
工房では当初は、名刺やハガキ中心だったが、最近では照明器具やタペストリー、壁紙への活用など用途は拡大した。
手を焼いた強い繊維質は、光にあてると美しい陰影になって浮かび上がる麻紙ならではの魅力になった。
東京や軽井沢などで展示会を重ね、注文数は年々増えてきてるという、
芳紀さんは「紙の質を上げたり作品数を増やしたりなど、麻紙にはもっと可能性がある。
麻紙をきっかけに、野州麻を広めていきたい」と力強い。
足尾山地のふもとに所有する1.2ヘクタールの畑では、今年も大麻の苗がすくすく育っている。
国の重文指定で生産用具を展示
野州麻が国の重要有形民族文化財に指定されたことを記念して、
栃木県立博物館
(宇都宮睦町2丁目)では
野州麻の生産用具約50種類、361点や
歴史などを紹介する企画展
「野州麻 道具がかたる麻づくり」を開催している。6月15日まで。
栃木県立博物館では,日本の伝統的な繊維の生産方法や地域文化を知る貴重な資料として、97年から用具類を収集。
栃木県内でしか使われていない道具もあり、
同館は、
「普通の用具に見えるものも、古人の知恵が詰まっている。当時の生活文化を知る手がかりにもなる」と話している。
期間中は文化庁の文化財調査官などによる講演会や麻に触れる体験講座もある。
問い合わせは同館(028-634-1311)まで。
とちぎ朝日新聞からの引用です。
とちぎが好きだから、
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